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2005年10月14日 (金)

シガー・ロス

寝る前にシガー・ロスの「( )」を聴くことが多い。このアルバムは、タイトルはおろか曲名も歌詞もなにもない。リスナーが感じたことを( )の中に入れて欲しいというコンセプトだからである。幸せな者が聴けばただひたすら美しい安らぎの音楽にもなるし、逆になにか悩みでもあれば心に突き刺さる狂気の音楽にもなる。だから僕は自分の感情を確かめるようにこのアルバムと向き合うのだ。

さて、シガー・ロスの新作「Takk...」が先月に発売された。「ありがとう」というタイトルに表されているように、実に穏やかな音楽である。それは、ガッツポーズするような幸福感ではなくて、母親の優しさに包まれるような幸福感だ。さっきまで泣いていた赤ちゃんが、頭を撫でられているうちにいつのまにか笑顔で寝てしまったところを想像して欲しい。こんなにも優しい音楽が鳴り続けば、誰もが穏やかに生きていける気がする。

「untitled #1」PV

「viðrar vel til loftárása」PV

「glósóli」PV

シガー・ロスのPVから一貫して伝わってくるものは、純粋な人間が持つ美しさと狂気だ。純粋な人間に対するあこがれと嫌悪感についていつも考えさせてくれる。

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